津島市の歴史・文化遺産
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木造牛頭天王倚像
区分 | 市指定 |
種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
大きさ | 像高18.5cm |
所在場所 | - |
公開・非公開 |
none
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詳細
付 厨子・布縁敷板
牛頭天王像は三面十二臂、三面二臂の像などが国内に現存しているが、本像は牛頭天王の数少ない作例として貴重である。
本像は本面が馬面、足が鳥足である点で、他の牛頭天王像とは異なり、すこぶる異形の像である。しかし、この異形は、津島の牛頭天王信仰を語る固有の縁起『牛頭天王講式』『津島牛頭天王祭文』に記されている牛頭天王の姿形とほぼ同じであることから、本像は津島牛頭天王縁起に基づき作像されたことは明らかである。
中世の津島牛頭天王信仰の特質は、神農皇帝(中国伝説上の皇帝。農耕、医薬の製法を創案し、農業・医薬の祖とされる)と習合している点である。また、本像の布縁敷板の墨書から、江戸時代後期には学文歌道の神徳があると考えられる。これらは京都の祇園社(現在の八坂神社)の牛頭天王信仰と明らかに異なる。このような津島牛頭天王信仰の特質を表している本像は極めて貴重なものである。