文化財・文化遺産

尾張国海西郡津島之図

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折図仕立てになった延享5年(1748)三月製作の村絵図である。製作年代のわかる最古の津島図で、記載注記をはじめ精密な描写であり、作者・筆者・画工の三者分担による村絵図としては最良の品である。

津島は近世では「海東郡」に属しているが、あえて室町期の所属である「海西郡」とした理由を前文に記したのは作者(前文・村明細・村由来の文案作者)である天王社(現在の津島神社)の社家堀田之邑の見識を示すものである。