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紙本著色津島神社年中祭事図

紙本著色津島神社年中祭事図
区分 市指定
種別 絵画
員数 12幅
大きさ 縦103.8cm 横29.2cm
所在場所 -
公開・非公開
none
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詳細

明治になって津島神社で行われた献詠祭の図があることから察して、明治の後半頃の木村松琴の最盛期の作であろう。

記録風な描写ではあるが構図の妙がうかがえる。例えば開扉祭の図は群像の面白さで構成され、太々神楽人長舞の図は背景など一切無くして舞人一人だけを描いている。又、流鏑馬祭の図の人と馬の「動」に対して、奉射祭のまさに矢の弓を放たれんとする「静」の構図などの対比の面白さに加えて、行事に携わる各人の役に適した面相の描き分けなど丁寧で細かな心づかいを窺がわせている。

松琴の生れは名古屋で、津島の木村家に養子となっているが、近世における津島で唯一の人物画を得意とする日本画家として記憶したい。安政6年(1859)2月生で大正3年1月没。

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