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大般涅槃霊図

大般涅槃霊図
区分 市指定
種別 絵画
員数 1幅
大きさ 193.0cm×163.9cm
所在場所 -
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南北朝時代後期から室町時代前期の「14世紀から15世紀」の作品で、本図の参集者や動物たちの姿形は、京都、高台寺本仏伝涅槃図の中央に描かれた涅槃図や、一宮市指定文化財・福寿院本涅槃図に比較的近い。

本図のような人物・動物の配置と同じ作例は意外と少なく貴重な作例と言える。

なお、それぞれの人物には金色で人物名が書き込まれている。

釈迦は、肉身が金色、着衣が金色文様で表されすべて金色の表現が見られる。その他の参集者はいずれも彩色で描かれる。釈迦がすべて金色で表されるのは、鎌倉時代後期、14世紀以降と思われる。参集者の着衣には比較的大ぶりな文様が施され、顔の表情はやや堅く形式化が進んでいるので、制作は南北朝時代後期以降と思われる。

本図は箱書きから寛保3年(1742)に修理されたことがわかる。金色で書かれた人物名は、この修理時に他の作例を参照して書き込まれたものと思われる。江戸時代の修理時における人物名の解釈がわかるので、貴重な資料と言える。

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