津島市の歴史・文化遺産
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鰐口(康安元年在銘)
区分 | 市指定 |
種別 | 工芸 |
員数 | 1口 |
大きさ | 38.2cm |
所在場所 | - |
公開・非公開 |
none
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詳細
本鰐口は元来津島牛頭天王社の拝殿に懸けられていたもので、神仏分離の際に宝壽院の所蔵となった。
銘帯には左右に振り分けて陰刻でつぎの銘文が鏨で刻まれている。
左 「牛頭天王御寳前奉懸打金事檀那圓道太郎貞光 大工中嶋八郎支重」 右 「康安元年 五月一日」
この銘から、本鰐口は康安元年(1361)製造であり、「牛頭天王」と記された史料の中で最古の部類に入るものである。また、中世に鋳造業の盛んであった津島で本鰐口が製造された可能性も考えうる。南北朝時代の鰐口の様式をよく示しており、鋳肌・文様・銘刻文字等の品質は優れている。特に、鏨によって刻まれた文字はなめらかで非常に美しい。また、非常に良好な保存状態で傷み・後補もなく、製造当初の状態をほぼそのまま伝えている。