津島市の歴史・文化遺産
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今市場十王堂の仏像・仏画
区分 | 市指定 |
種別 | 有形民俗 |
員数 | 仏像類12点 仏画12幅 |
大きさ | - |
所在場所 | 今市場町 |
公開・非公開 |
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詳細
付棟札1枚
この十王堂は真野時綱著の『藤浪私記』(元禄7年)にも記載があり、安永5年(1776)の棟札も現存している。昭和43年に鉄筋コンクリート造りに改築されたが、その折に現存する仏像類は塗り替えられ、古色が失われたのが惜しまれる。以前は市内の東西南北の4カ所に十王堂があったが、いま、十王・剥衣婆・業秤・浄玻璃の鏡・地獄掛軸などが完全に残っているのはここだけである。
ここの本尊は地蔵である。地蔵は地獄で変身して閻魔王になるとされているので地蔵十王堂と呼ばれることがうなづける。昔、庶民は死んだら冥土へ行き、そこで生前の罪業の裁判を受けるとされ、その十人の裁判官が十王である。それぞれの王の裁判の状況が赤と黒を主体に酸鼻を極めた状態で描かれたのが地獄図である。
庶民に勧善懲悪を教えたものである。